住宅ローンは、住宅のための土地や建物の取得、リフォーム、既存の住宅の借換えなど、住まいに関する目的で利用可能なローンです。一般にマイホームは「一生で最も高い買い物」とも言われていますが、一戸建てであれマンションであれ、または新築であれ中古であれ、たくさんのお金が必要になることに代わりはありません。これらのお金を一度に用意できる方はごくわずかで、殆どの方が住宅ローンを利用することになります。
金融機関によって、ローンの金利や借入れの条件などが異なるさまざまな商品がありますが、審査さえクリアすれば基本的にどこから借りても構いません。
住宅ローンの支払いは30年、35年といった長期間にわたりますから、金利はもちろん、借入れの条件、サービスなども含めて慎重に検討したいものです。
不動産会社の「提携ローン」もあります
住宅ローンはどの金融機関の商品を選んでも自由ですが、不動産会社では物件の「提携ローン」も用意しています。提携ローンの場合、各自で金融機関に直接申込む住宅ローンより審査が通りやすく、不動産会社から書類や手続きのアドバイスが得られるというメリットがあります。また、必ずではないですが金利の優遇措置がある商品も!
とは言え、非提携ローンも金利や条件面でお得な商品がいろいろありますから、複数のローンを比較・検討した上で納得のいくものを選ぶと良いでしょう。
住宅ローンの検討から契約までの流れは次のとおり。実際に融資が実行されるのは物件の売買契約が済んでからになりますが、資金の目処が立たないことには物件を購入できませんから、物件選びと平行して住宅ローン選びも進めておきましょう。
●住宅ローン契約までの流れ
情報収集
不動産会社やインターネット、いつもお世話になっている金融機関などから住宅ローンに関する情報を集め、ご自身に合った商品を選びます。
事前審査の申込み
ローンの候補が出揃ったら、実際にローン審査に通るかどうか調べるため、金融機関に事前審査を申し込みます。事前審査の結果が出るまで約2〜3週間かかります。
不動産の売買契約
事前審査にクリアすると、購入資金の目処が立ったことになります。ここで物件の売買契約を結びます。
本審査の申込み
物件の売買契約書を添えて、住宅ローンの本審査を申し込みます。
本審査〜融資の決定
STEP2:の事前審査は金融機関が行いますが、本審査を行うのはローンの保証会社です。審査結果が出るまで約1週間かかります。
住宅ローン契約
本審査で問題がなければ、融資決定です。引き渡しの1〜2週間前に住宅ローンの契約を結びます。
住宅ローンを借りるために、避けては通れない審査。これは金融機関が「この方にお金を貸して大丈夫か」とチェックするためのものなのです。審査の基準となるのは、主に借入れ者の年齢、家族構成、勤務先と年収、健康状態、クレジットカードの返済状況など。銀行などの民間ローンですと、この基準に加えて勤務先の業種や雇用形態などまで細かい特定があるようです。
一般に、銀行のローンは審査が厳しいと言われていますが、住宅金融支援機構が民間の金融機関の住宅ローンを買い取って証券化した「フラット35」は、雇用形態や最低年収などの制限がなく、個人事業主など収入が比較的不安定な人でも利用しやすいとされています。
参考までに、「フラット35」の利用条件を見てみましょう。
●「フラット35」利用条件
【申込み者の条件】
【住宅の条件】